2008/05/06

朝日新聞

在外投票権求めたミャンマー人 警察が強制排除

2008年04月27日01時53分

 ミャンマー(ビルマ)の軍事政権が主導する新憲法案の賛否を問う国民投票への投票権を求め、26日朝から東京都品川区のミャンマー大使館前で抗議行動を していた在日ミャンマー人らが、午後に警官隊に強制排除された。その際、1人が公務執行妨害で現行犯逮捕され、東京消防庁によると10人が病院に運ばれ た。

写真

ミャンマー大使館前で警官ともみ合う在日ミャンマー人たち=26日午後1時16分、東京都品川区、筋野健太撮影

 排除されたのは、同国の民主化運動にかかわる在日ミャンマー人ら約150人。大使館が26、27日の在外投票を知らせる対象から民主化運動関係者を除外したため、改めて投票を求めたが、大使館は応じなかった。昼過ぎに警官隊が排除に乗り出し、大使館前の道路を封鎖した。

 新憲法案は軍の権力を維持する内容で、軍政は中身を周知しないまま市民に承認への圧力をかけている。抗議者らは「投票すらさせないのはおかしい」と憤った。

http://www.asahi.com/international/update/0426/TKY200804260267.html