2008/05/06

読売新聞

ミャンマー在外投票、大使館前で抗議グループが機動隊ともみ合う

ミャンマー大使館前で警官隊と向き合い、主張を叫ぶ男性ら(26日午後)

 26日午後1時20分ごろ、東京都品川区北品川4の在日ミャンマー大使館前の路上で、ミャンマー人のグループと警視庁の機動隊員がもみ合いになった。

 同庁品川署は自称ミャンマー人の男(41)を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕。東京消防庁によると、ミャンマー人の男女8人が腕の打撲などで病院に運ばれた。

 品川署によると、逮捕された男は、もみ合いの際に機動隊員の顔を殴った疑い。

 同大使館ではこの日、軍事政権の新憲法案の是非を問う国民投票の在外投票が行われていた。大使館前には、投票権を与えられなかった在日ミャンマー 人約150人が詰めかけ、抗議していた。同署は、狭い路上で車の通行に支障を来す状態になったため、機動隊員らが移動させようとしたところ、もみ合いに なったとしている。

 集まったミャンマー人には、民主化を求めて国民投票には反対票を投じるつもりだった人が多く、「投票させないのはおかしい」などと訴えていた。