2009/04/27

NDF33周年記念式典

NDF(National Democratic Front - Burma)は「民族民主戦線」とも「国民民主戦線」とも訳せるが、一番正確には「ビルマ諸民族民主戦線」とでもしたらよいかもしれない。

というのも「民族民主戦線」だとひとつの民族のための組織のようだし、「国民」とするとこの団体の掲げる「民族解放の闘い」という目標からずれてしまう。

やや説明臭いが「ビルマ諸民族」(あるいはビルマ少数民族)としたほうが、カレン、チン、アラカン、モンなどの9つの非ビルマ民族の諸組織からなる軍事同盟体であるNDFの性質をよく表しているように思う。

NDFは1976年5月10日にタイ国境で結成された。1976年というのは重要だ。なぜなら、それは1988年より10年以上も前だからだ。日本ではビルマでの反政府活動というとどうしても1988年の民主化活動の全国的な盛り上がりや、スーチーさんの登場、政府による残酷な弾圧ばかり取りざたされるが、非ビルマ民族はそのずっと以前から、軍事政権と闘ってきたのだ。

それはともかくNDFの結成33周年を記念する式典を日本ではじめて開催する、という案内をNDFの日本代表を務めるマイチョーウーさんからいただいた。

日時:2009年5月10日午後6時〜午後9時
場所:南大塚地域文化創造館(南大塚ホール)第1会議室
連絡先:03-5960-4440
vedanjp@yahoo.com

マイチョーウーさんはパラウン民族の政治活動家で、現在の日本の非ビルマ民族の政治運動の中心人物の1人だ。同じくNDFに所属するカレン民族同盟(KNU)とモンのグループも協力している。式典には他の民主化組織も多数参加する予定。日本人も参加歓迎とのこと。