2009/09/07

マサラの工場

マサラというのは現在のビルマ軍事政権の前の軍事政権、ビルマ社会主義計画党政府BSPPのことで「BSPPのビルマ語呼称からそれぞれの語頭の字母を取り出してつなぎ合わせた、ビルマによくある略し方」とのことである(『ビルマ民主化運動1988』田辺寿夫著p138。ここにはこのマサラという言葉に関するいろいろ面白い話が書かれている)。

さて、これからお話しするエピソードはまさに女性差別に他ならないが、ひとつ記録として書き残しておこうと思う。

ある在日カレン人がある既婚女性に面と向かって「あなたはマサラの工場みたいだね」と言った。

つまり当時のマサラの国営工場が何一製品を製造できなかったことをもって、彼女がいまだに子を生していないことをからかったのである。

またこの人はかつてこんな言い回しを教えてくれたことがある。

「ビルマのタバコは短いのが(短くまで吸うと)いい、女性は若いのがいい」