2009/11/23

森を見て木を見ない話(8)

8.人権侵害団体に指定される

ところが、ことはまったく愕然とさせる展開をとった。担当者は先に触れたメールの4時間後に「OKA-Japanの協賛は今回見合わせていただきます」と書かれたメールを送信してきたのである。

担当者はその理由として次の3点を挙げた。

1)新しい団体なので活動実績がなくわからない。

2)KNFとの関係
水掛け祭でOKA-JapanのメンバーがKNFから名前が変わっただけと明言していた。KNFが現地で行っている人権侵害が報告されており、彼らと共同行動することはできない。

3)他の協賛団体からの反対
OKA-JapanがKNFの名前替えであるということは、在日のビルマ人の各団体も知っていることであり、OKA-Japanと共同行動をとることに反対している人がたくさんいる。

1番目の理由に関しては、異論の余地はない。だが、2番目と3番目の理由はどうだ。たしかに、OKA-JapanにはKNF-Japanのメンバーもいるし、また水掛け祭では貸店舗を分け合った。だが、それは2つの団体が同一であることの証明とはならない。いったい誰が、どんな意図でそんなことをいったのか。いかなる誤解、曲解、噂、中傷が飛鳥山公園の桜の花びらとともに人々の間を舞い散ったのか。ぼくはひどく混乱し、また同時に困惑した。そして、自分が知るかぎりの事実を徹夜で書き記し、このひどい誤解が解かれることを願いつつ、担当者に送信した。