2010/02/16

第63回シャンナショナルデーにおける声明

第63回シャン・ナショナルデーにおいて発表された声明文を在日シャン民族民主主義会(SHAN NATIONALITIES FOR DEMOCRACY (JAPAN), SND-Japan)より送っていただいたので、以下掲載いたします。

第63回シャンナショナルデーにおける声明

1947年2月12日、パンロン議定書を結ぶ直前の2月7日にシャンナショナルデーを挙行してから、今年2010年2月7日で、丸63年を迎えました。これまで軍事政権は少数民族をないがしろに扱ってきたため、現在に至るまで、理想とする連邦国家の構築がかなわず、今も尚、様々な問題を抱えているのが現状です。

現在、シャン州における人々もビルマ全土に暮らす国民と同様に、政治的、経済的、社会的な面において、様々な困難に遭遇しています。独裁軍事政権は、純粋無垢な少数民族たちに対し理不尽な政策を押し付け、60年以上も間に渡り、過酷で屈辱的な生活を虐げているのです。

現在ビルマが抱える政治、経済、社会などの問題を解決するためには、全ての民族によって話し合う場が必要だと、少数民族である我々は固く信じています。話し合いの場には、自宅軟禁されているアゥン・サン・スー・チー氏をはじめとし、投獄されている少数民族リーダーたちの参加が無くては、意味のあるものにはなりません。

また、軍事政権が不当に作成した2008年の憲法は、少数民族の歴史を抹消すべく、巧みにつくられたことは明白です。

2010年に予定されている総選挙は、ビルマ国民、少数民族が歴史に刻んできた軌跡を葬り去るために実施される「まやかしの総選挙」であることは、国際社会も認識している周知の事実です。我々シャン民族は、その「まやかしの総選挙」は勿論のこと、その中核をなしている2008年憲法を、いかなる理由があろうとも受け入れられないと言うことを、第63回シャンナショナルデーのこの場におきまして、以下の声明で宣言致します。

1)新憲法の再策定の要求。特に、正当な民主化と、少数民族が有する権利を盛り込んだ憲法にすること。

2)アゥン・サン・スー・チー氏、ティン・ウー氏とシャン民族リーダーのクォン・トゥン・ウー氏を含め、シャン民族のリーダーたち、全ての政治囚を即時に釈放すること。

3)少数民族居住地域において戦闘区域を拡大させないこと、少数民族への非道な迫害や暴力を中止することを要求します。

在日シャン民族民主主義会