2010/07/14

恩人

「あなた、ここで何の仕事がある? 生活の心配をしなくていいのだから、毎日30分でも1時間でも、将来のために日本語を勉強しなさい!」

あるビルマ人難民が、入管でブラジル人の収容者に叱咤激励されたおかげで、1年以上の収容の間に日本語がかなり話せるようになった。

その難民がいうには、まさに恩人ともいうべきこのブラジル人は、「泥棒」して刑務所に入った後、入管に収容されていた人だったこと。

難民申請者と不法滞在者、そして犯罪などにより強制送還の対象となっている人が同じ場所に収容されるという、日本の難民政策の問題点ゆえに生じた話のひとつ。