2010/10/02

文化的独断論をめぐって(1/8)

「平和の翼」誌(第10号、2010年8月8日)」にぼくが発表した「和の民主主義」と「気持ちの民主主義」に関する 記事を読まれた大瀧会長の呼びかけにより、話し合いの場が設けられたのは、8月15日のことだった。その日は在日ビルマ難民たすけあいの会(BRSA)のセミナーが開催された日でもあった。

話し合いは散会後の会場(大塚地域文化創造館の会議室)がそのまま利用され、使用時間が尽きた後は、同会館のロビーで継続された。出席者は、 大瀧妙子会長、大川秀史弁護士(BRSA顧問)、モーチョーソー事務局長、通訳を引き 受けてくださった会員のタンチョーテイさん、そしてぼくである。


大瀧会長がおっしゃるには、ぼくの書いたことはとんでもない間違いなので謝罪して欲しい、とのことだった。具体的に何が間違いかというと、BRSAの選挙の準備の過程ではあたかも会長が独断的に事を進めているかのように描かれてお り、これは実情とは異なること。また、会長が非民主主義的な提案をなしたかのように取れる部分もあり、それも問題だとのことだった。


大瀧会長は、ぼくの件の文によって、会長とBRSAに関する間違ったイメージが、「平 和の翼」に乗って広まってしまったことを深刻に懸念されていた(もっとも、平和の翼はそれほど遠くまでは飛んでいかない)。会長とBRSAの受けたダメージは取り返しがつかないにしても、せめて次号の「平和の翼」で謝罪文を 公表して欲しい、とのことだった。


同席された大川先生は、記事の内容にはご理解を示して下さったが、やはり何らかの謝罪なり訂正が必要とお考えのようだった。また、大川先生は 「謝罪文」という形よりも、きちんと説明したうえで謝罪すべきはするという形のほうがよいのでは、ともご助言くださった。これに対して大瀧会 長よりは格別の異議もなかったので、大川先生の助言に従わせていただこうと思う。