2011/04/05

捨てる神あれば

震災以後、どれだけの数かはわからないが多くの中国人、韓国人が日本を去った。そうはいっても「逃げない」中国人や韓国人はたくさんいるだろうし、また日本を離れた外国人についてもそれぞれ理由のあることだから悪く言うべきこととも思われない。実際、日本人だって東京から西に逃げているくらいなのだ。どうして日本脱出組の外国人を非難することができよう。

そうはいっても、中国人、韓国人がつぎつぎと日本を離れていると聞いて、これはひょっとしたら、と思ったことがひとつある。

当たり前のことだが、すぐに逃げることができるのは、日本で責任のある地位にいる人ではありえない。学生アルバイトが多いのではと想像できる。

そうした人がいなくなるということは、つまり、都内でアルバイトの口が増えるということだ。

だからもしかしたら、これは難民の失業者にとってはチャンスになるかもしれない。

しかし、震災以後、経済は停滞気味なので、アルバイト自体が減る可能性もある。そうすると難民の失業者はむしろ増えることにもなりかねない。いったいどちらに転ぶのだろうと考えていたところ、どうやらプラス方向に動いているとのこと。

つまり、中国人や韓国人の穴を他の人材で埋めようという動きが企業の中で出てきているようだ。中国人留学生を多く使っていた清掃会社がビルマ難民を雇いはじめているという。

もしそうならば大いに結構なことだ。 日本を去った人を責めることはできないが、そうした人よりも日本に残る人のほうが多く得て当然なのだから。