2011/06/10

一致団結(2)

翌朝11時前に、BRSAのNAY MYO AUNGさんと入管に着き、すぐに手続きを始める。手続きは一人でも出来るが、BRSAの人に来てもらったのは、病状によってはすぐに病院に連れていってもらいたかったからだ。

手続きは通常通り。2時過ぎに収容されていたMさんが入国警備官に連れられて出てきた。てっきり虫の息で運ばれて来るかと思いきや、意外にしっかりとした足取り。顔の色艶も悪くはない。ただし、片手に薬の袋の束を握りしめている。わたしが病気について尋ねると、高血圧と痔に苦しんでいるとのこと。

事情を聞いているうちに、入管がどうしてあんなに釈放を急いでいたのかの理由がわかった。

Mさんは2ヶ月弱の収容期間中、病院に4度連れて行ってもらったが、根本的な治療は受けることかなわず、あまりの苦悶に今週の月曜日に「もう自殺する!」といって大騒ぎを起こしたのだという。