2011/06/17

入管に「帰れ」と言われたら(3)

ですが、そのようにはっきりと主張するためには、次の2つの点であなたがしっかりしていなければなりません。

1)難民認定申請をするのに迷いがあってはいけません。本当に帰れない、という人だけが難民申請をすべきです。少しでも「帰れるかも」という気持ちがあると、その分あなたの主張の説得力が弱まります。

2)あなたが難民となった理由をはっきり説明できるよう努力すべきです。そのためにはいろいろな資料を読んだり、同じ難民の話を聞いたりして勉強する必要があります。自分が難民である理由も理解できない人が、入管を説得できるわけがないのです。

わたしが「不安になっている暇があったら、難民認定申請の準備をしっかりしてください!」と言ったのは、こうした理由からです。

で すが、難民認定申請は非常に大変なプロセスです。また、 かりに認定されたとしても、日本での暮らしは必ずしも楽ではありません。そのようなわけで難民認定申請者のなかには「このまま難民認定申請を続けるべきだ ろうか」と悩む人がいるのも当然です。また難民認定申請そのものについても自分の難民の事情がしっかり説明できないために苦労している人がたくさんいま す。BRSAではそのような心配や悩みを持つ人のためにいつでも力になりたいと思っています。ですので、少しでも不安や悩みがあれば、気軽にわたしたちに声をかけてくださればと思います。(おしまい)