2011/08/12

カレン殉難者の日式典

8月12日はカレン人の記念日のひとつで、カレン民族の解放のために命を落とした人々を追悼するカレン殉難者の日(Karen Martyrs' Day)だ。

カレン民族同盟(KNU)の創立者で、カレン人にとっては伝説的な指導者であるソウ・バウジーが、1950年のこの日にビルマ軍の奇襲により殺されたのに由来する。

ソウ・バウジーはカレン人にとっては英雄だが、ビルマ軍事政権にとってはまったく憎むべき敵(ビルマ軍は、カレン人に墓など作らせないためにソウ・バウジーの死体を海に棄てた・・・・・・そういえば最近も似たような扱いを受けた人がいたな)。

だからビルマ国内ではもちろん追悼式典など開催できるはずもない。そんなわけで、この記念日におおっぴらに式典を開けるのは、KNUエリアか、国外のカレン人だけだ。

日本でこのカレン殉難者の日の式典を主催しているのが、わたしの属する海外カレン機構(日本)OKO-Japanで、2006年からのことになる。

ちなみに日本でのカレン人の記念日関係についていえば、1949年のビルマ政府に対するカレン人の武装蜂起を記念する1月31日のカレン革命記念日は、在日カレン民族同盟(KNU-Japan) が、そして1948年のカレン人の大規模デモを記念する2月11日のカレン民族記念日は在日カレン民族連盟(KNL-Japan)がそれぞれ主催している。

3つの団体がそれぞれ分担してカレン人の記念日を盛り立てているというわけで、毛利元就の三本の矢体制とでもいうべきだろう。

日本で行われているもうひとつのカレン人行事にカレン新年祭というものがある。例年開催にあたり中心的な役割を果たす人々はいるが、特定の主催者といったものはない。

さて、今年のカレン殉難者の日は、8月14日に豊島区の勤労福祉会館で行われる。

時間は正午から午後4:00まで。といっても、式典があるのは最初の一時間ちょっと、あとは出席各団体からのスピーチ。それから、タイ国境の報告&ビデオ上映。

報告&ビデオ上映というのは、5月にタイ・ビルマ国境で開催されたカレン・ユニティ・セミナーに関するもので、わたしが担当。時間にして1時間弱。

まず、YoutubeにUPされているカレン・ユニティ・セミナーのビデオ(9分)を日本語字幕つきで上映し、つぎにわたしが撮影した映像を15分〜20分ぐらいに編集してお見せする予定。

ところがまだ編集が終わっていない。というか、金曜日の今の時点でようやく編集できる状態になったとこ(つまり、撮影したものをコンピューターで編集できるように変換し終わった)。

だいじょぶか。