2012/01/02

アラカン民族懇親会

2011年11月27日日曜日の夕方、新宿でアラカン民族の政治団体(アラカン民主連盟[亡命-日本]ALD-Japan)主催の懇親会が催され、招かれた。



在日アラカン人のほか、日本人の支援者、大学教授、学生さんなども招待されていた。はじめは演説などあって固い雰囲気だったが、家族連れで来ている人も多く、子どもたちがステージに招かれて歌ったりするなど、次第に懇親会らしい和やかな運びに。

感慨深かったのが、ALD-Japanの前会長ゾウミンカインさんの双子の息子さんが壇上で「世界に一つだけの花」と「翼をください」を披露したこと。

ゾウミンカインさんとわたしは2003年からの付き合いだ。彼は難民認定されたのち、家族を日本に呼び寄せるために、タイのバンコクに迎えに行ったのだけど、そのときたまたまわたしも同じ便に乗ってタイに行こうとしていた。そこで、ついでにゾウミンカインさんの一家の再会に厚かましくも同行させてもらった。

双子の息子さんは当時8歳で、それまで父の顔を見たことがなかった(つまり、ゾウミンカインさんの奥さんがビルマに帰ってから産んだ子たちだ)。父のことを電話でしか知らない子が初めて父と対面したとき、どんなことが起こるか、わたしには興味があった。

実際には(少なくとも傍目には)大したことは起こらなかったのだけど、二人の息子が「僕がお父さんの荷物を持つ!」「いや、僕が持つ!」とゾウミンカインさんのバッグを奪いあっていたのが、なんとも微笑ましく、わたしはこの二人を見るたびにその光景を思い出してしまう。

その二人も今や中学生だ。日本での学生生活はいろいろ大変だろうけども、曲のチョイスを見る限り立派に育っているようだ。

それにしても「翼をください」って、歌が急に張り切ったノリになる、あそこが笑いどころだよな。