2012/01/04

カレン新年祭

毎年恒例のカレン新年祭が今年も開催された。

今年は12月25日(日)。カレン新年祭は太陰暦に従って開催日が決まるのだが、今年はたまたまその日が日曜日にあたったので、いつものように正月休みにずらしてではなく、暦通りに実施することとなった。

カレン人にはキリスト教徒も多いので、この日はクリスマス礼拝とも重なって大変だが、それでもやってしまおうということになったらしい。

このカレン新年祭については毎年書いているので、詳しくは説明しないが、要するにカレン人が集まって飲食しながら歌ったり踊ったりして新たな年の豊穣を祈念する伝統行事だ。

日本では今年で13回目の開催となる。わたしはそのほとんどに参加しているが、今年は初めて3歳になる子どもを連れて顔を出した。場所は新宿の三平。

前回の新年祭では第三国定住の第一陣のカレン人も来ていたが、今年は第2陣の家族もいた。

その新たに来たカレン人たちが、マンドリンを弾いて伝統的な歌を披露してくれたのだが、これが沖縄の音楽にも似ていてなかなかよかった。

カレン語の種類は12とも14ともいわれるが、そのうち大きなものがスゴー・カレン語、西ポー・カレン語、東ポー・カレン語の3つ。なんでも東ポー・カレン語の歌ということだった。

こうした伝統的な歌ばかりでなく、ポップスも演奏された。踊りが好きな人は前に出て踊ったりしていたが、それにまぎれてわたしの娘まで踊りだしたのには困った。

料理は持ち寄りで、カレン料理やビルマ料理がずらりとならんだ。各自、皿を持って取っていくわけだが、わたしはそれらを見て回るのみ。吉田健一が地方に招かれていったとき、招聘者が地元の珍味を並べたものの、ふんふんと頷いて酒を飲むだけで箸を付けなかった。それで、地元の人たちは困惑したという話を読んだことがあるが、わたしの場合はそれとは違う。

腹を壊していて、なんにも食べられなかったのだっ。