2012/02/23

肉はまだか(Meat Is Murder)

すでに書いたようにビルマに帰国する人に日曜の夜にごちそうになったのだが、なぜか肉の話になった。

ビルマの人は、といっても民族や住んでいる場所によっても異なるが、あたかもどんな肉でも食べるかのようだ。

ウシ、ブタ、ニワトリはもちろんだが、シカ、ヒツジ、ヤギ、シカ、ネズミ、カエル、ヘビ、トカゲ、サルなどさまざまだ。

ネズミは、町のネズミではなく、田んぼで収穫前の米を食べて太ったヤツで、丸焼きにして食べるというが、わたしは食べたことはない。

トカゲやサルはカレンの人が好む食べ物で、ビルマの他の場所ではあまり普通ではないのではないか。わたしはすでに食べたことがあり、トカゲは固い鶏肉のようだった。サルはカレンの食べ方では内蔵の煮込みのようなもので、かなり癖のあるにおいがするがおいしい。

また、あるカレンの人から、イヌを食べて皮膚のアレルギーがすっかり治った、という話も聞いたこともある。

東南アジアでは多くのゾウを見かけるが、これを食用にするのかどうか、かねてから疑問に思っていたので、別のカレン人に聞いてみたら、やはり食べるとのことだった。ただし、どのように食べるのかは聞かなかった。しかし、ゾウは食べる以上の使い道があるので、これを食べるのは特別なことに違いない。

その夜話題になったのは、ネコの肉だ。どうやら、山に住むネコのようで、食べると体が熱くなるとのことだ。

もっとも、たいていの肉は食べると体が熱くなる(ように感じる)ものだが、それはともかく、先に触れたイヌと同じく、おそらく何らかの薬効を期待して食べるものなのかもしれない。

さて、聞いた限りでは、ビルマでは動物の肉を生で食べるのは普通ではないようだ。2003年にビルマに行ったとき、カレン人の友人が「生肉を食わす店があるから連れてってやる」というのでドキドキしていたら、翌日「当局に目を付けられて閉店してた」とあっけない成り行きで、店からしてナマモノだったご様子(生肉だけに店長の逃げ足も速かったとか)。