2012/09/04

牛久の日々(1)

8月24日、わたしは牛久の東日本入国管理センターに行った。

そこには在日ビルマ難民たすけあいの会(BRSA)の会員4人が収容されていて、わたしは全員の仮放免申請をしなくてはならなかった。

本当のところをいうと、わたしはやらなければならないことがあり牛久なんてとてもじゃないが行く気はしなかった。 いちんち潰れちまう。

でも、この4人に関していえば、6月に一度仮放免申請を行い、不認定となっていた。そのときにもわたしは身元保証人を引き受けたが、面会には行かなかった。申請は会の役員が代わりに行ってくれた。そこで「もしかしたら保証人が面会しなかったのがいけないんじゃあ」と言う声が会員たちの間で上がっていた(もっともわたしはこれは関係ないと思っている)。

不認定からもうそろそろ2ヶ月経とうとしている。収容期間が10ヶ月におよぶ人も中にはいる。BRSAの役員たちも矢の催促だ。仕方がない。わたしは必要書類を集め、申請書4部に記入し、入管に赴くことにした。

今回面会するのは男女2名ずつ。入管の決まりで男女は一緒に面会できないから、2回に分けて面会だ。これなら午前中に終わる、という腹づもりで面会申請書を雑に埋めて、整理券を引いてカウンターで申し込む。と、全員ブロックが違うから、一人一人面会するほかない、と言われた。一人終わるごとに整理券を引いて申請せよ、と。

わたしが牛久によく来ていたころは、ブロックが違ってもまとめて面会することができた。ところが、今はそうではない。これは入管側の分断作戦だといわれている。つまり、入管の被収容者たち自身や、面会活動を行う活動家たちが、ブロックを越えた集団面会を通じて収容所全体でのハンストなどの抗議活動を組織するのを妨げるために、こうしたきまりを作ったのだという。

ほんとかどうだか知らないが、わたしはそう聞いていた。で、すっかり忘れていた。一日に4回の面会か……こりゃ無理だ。