2012/12/20

デモの意味(2)

それはともかく、デモの政治的効果の有無をいったら、わたしとしては、有る時は有るだろうし、無い時は無いと答えるほかない。つまり全体的な政治状況によってその直接的な効果のほどは決まるだろう。

しかし、われわれの社会はデモをやったからすぐに効果が現れる—食ったら出る—ようなそんな単純な社会ではないとわたしは思うので、むしろ懐疑的なほうだ。

とはいえ、デモの効果は政治的なものに限定されているわけではない。どの文脈にデモを置くかによっていろいろだ。

運動論的にみれば、それは参加者にとって、連帯を意識する場でもあり、交流をする場でもあり、意見交換の場でもある。これらをもちろん広義の政治的効果のうちに含めることもできようが、それはともかくとして、わたしはこれがデモの一番の効果ではないかと思っている。

また、デモに政治的効果が実際にあるかはともかく、そのように信じ、そのような信念を共有することで、あるいは本当に政治的効果を発揮しないとも限らない。

政治指導者はデモをより大きな政治的駆け引きの中で活用しようとするであろうし、警察や公安などの治安関係者にとっては、デモは政治活動家の動向を知る機会でもあり、公的に存在意義を示す機会でもあり、また治安活動の地道な実践と訓練の場でもあるだろう。