2013/06/27

焼き肉ランチ

入管に収容されることのショック,拘束期間の分からないことの不安,収容され続けることのストレス,そして強制送還への恐れは,多くの難民の精神に傷跡を残してきた。

入管における収容が難民とその家族にどのような影響,というか苦しみを与えてきたか,そして今も与えているかについてのレポートを,今年中にできたら出せればとわたしは考えている。

それはともかく,わたしの友人のビルマ難民に,収容のショックで記憶力と集中力が衰えてしまったと訴えている人がいる。

この間たまたま,収容されている間の話を聞くことができた。それはまさしく恐怖の思い出で,聞いてるこちらも悲しくなるほどだった。

気がつけばちょうど昼。つらい話はもう終わり! さあ飯食って頭を切り替えよう!

知り合いの焼き肉屋が近所にある。カチンの人が働いている。

店に入って席につく。カルビだ,ハラミだ,ホルモンだ! 

えっ? 牛肉は食べない? じゃ,豚トロ定食で!

定食が運ばれてくる。ここの店のランチは弁当箱だ。肉,ご飯,キムチ,サラダと仕切られてる。

で,彼,目の前の豚トロ定食をじっと見て

「これ入管と同じね……」

やばい,入管の食事も似たような弁当箱だった!

「ハハハ」

力なく笑ってる。