2013/09/25

栄光は首に輝く

近頃はいいことなどまず何もないが,それでもこの9月にわたしが保証人をしている2人の難民が難民認定申請の末に日本での滞在許可を得たのはうれしいことであった。

そのうちの1人は,2007年12月に入管に収容されながら難民認定申請をした人で,わたしが仮放免申請をしたのが翌年の7月。そしてビザをもらったのが今年の9月なのだから,結果が出るまで6年近くもかかった計算になる。

しかも彼は最初の申請であり,1回のプロセスにどうしてこんなに時間がかかったのかとわたしは首をひねり,そのせいで頸椎を痛めてしまった。

わたしのところに保証人のサインを求めにくると彼はいつも食事をおごってくれたのだが,その度にわたしは「審査のほうは今どんな感じ?」と尋ねたものだった。

しかし,彼はといえば「まだなんにも連絡ない」と答え,困惑した顔つきで首をひねるばかり……。

彼の頸椎が6年の間無事だったことを喜び,彼とわたしの頸椎に輝かしき前途のあらんことを祈ろうではないか。