2014/01/13

カチン州の日記念式典

1月12日,豊島公会堂でカチン州の日記念日式典が行われた。

例年のごとく,式典とエンターテインメント(歌と踊り)の2部構成で,第1部の式典は午後6:30にはじまるとのことだった。

わたしは少し前に行ったが,20分ほど遅れてはじまった。

内容はといえば,カチン民族機構(日本)(KNO-Japan)議長のホワー・ザウラさんの演説と,スライドショーによるプレゼンテーションが非常によかった。

ザウラさんの演説は,第二次世界大戦とビルマ独立当時のカチンの歴史に関するもので,「ファシスト日本」をやっつけるために最初に立ち上がったのはビルマ民族ではなくて,カチン民族だというものであった。

彼はいつも全身を使って演説するかたで,今回も気迫たっぷりだった。通訳は,田辺寿夫さんで,おそらくは複雑な内容であろう話をとても分かりやすく日本語にしてくださった。

マジ・センリ事務局長によるスライドショーも田辺さんが丁寧に通訳してくださり,現在も戦時下にあるカチン民族の現状がよく伝わるものだった。

ただ演説もスライドショーもどちらも長すぎたようだ。

スライドショーがほぼ終わったのが8時半近く。これがなにを意味するかというと,第2部に当てる時間が30分しかない,つまり押しに押している,ということだ。

わたしは夕食の約束があったので,式典の終わる前に会場を後にしたが,結局,予定していた演目をすべてはこなせなかったと,運営関係者が大いに残念がりながら教えてくれた。

確かにそれは残念なことだが,今のカチン民族には人々に訴えたい重大事がそれだけたくさんあるということでもあろう。