2014/04/16

トーラージー

トーラージー(To La Gyi)というのは,ビルマ農村でよく見かける運搬車で,農民たちの足だ。農作物や人を運ぶのに用いられる。農村部の大部分を占める車の通れないような道ものろのろと進んでいく。

旧型のトラクターの中国製エンジンをビルマで車両に仕立てたもので,剥き出しのエンジン,簡素な運転席,長方形の荷台が特徴だ。価格は28万円ぐらいだ。

トーラージーのジーをビルマ語のGYI(大きいの意)に結びつける向きもあるが,そもそもは中国語でトラクターを意味する「拖拉机(tuo la ji)」から来ている。

工学に疎いのでどういうエンジンなのかわたしは分からないが,エンジンが動きが賑やかで楽しい。

宮崎駿的な感じもするし,じっと見ているとこのトーラージーがなんだか意志を持っているような気もしてくる。ちょうど「走れ!ケー100」みたいな……(懐かし)。

なんにせよ,映像をご覧ください。

(撮影地:パンタノウ郡アケーチャウン村,撮影日:2013年11月12日)