2014/10/30

セカンド・オピニオン

築地にある国立がんセンター中央病院に行った。

がん治療中の友人のビルマ人といっしょにその人の病状のセカンド・オピニオンを聞きにきたのだ。

日本語が分からないので不安だというので連れて来られたのだが、わたしはがんが怖い。怖すぎて逆に今すぐがんになりたいぐらいだ(なってるかもしれないが)。

それでも一緒に来てくれといわれれば断るわけには行かない。

おっかなびっくり病院に入って手続きをする。入り口のところにパネルが展示してあって待っている間に眺める。

がんセンター50周年を記念してガン治療の歩みが記されている。このセンターが出来たときはがんは不治の病だったが、それからどれだけ医学が進歩したことか。

考えてみれば、わたしの周りにもがんを克服して元気に暮らしている人はいくらでもいる。よく言われるようにがんはもう治る病気なのだ。

医学よありがとう……。

もはや怖くなかった。いつがんが来ても平気だ。さあこい! もうなるのが待ち遠しくて! そんな気持ちでわたしは友人とセカンド・オピニオンの相談室に勇躍乗り込んでいった(とかいって一年後にがんで死んでたりして)。