2014/11/14

衝突

11月9日の夕方は大井町で在日チン民族協会(CNC-Japan)の総会と選挙があったのだが、実は同時刻に駒込で海外カレン機構(日本)(OKO-Japan)の総会も行われていた。

わたしはOKO-Japanの会員だからこっちにも出席しなくてはならない。

スケジュールがぶつかっていることは前々から分かっており、調整しなくてはならなかったが、ぼやぼやしているうちに9日となってしまった。

慌てて昼ごろにCNC-Japanの会長のニンザルンさんに電話する。

「もう一つ別のミーティングと重なってしまったので、そっちの方を先に出て、CNCの方は一時間遅れで行ってもいいでしょうか」

はじめはニンザルンさんも仕方がないという感じだったが、もう一方の用事が同じビルマの人の会議だと知ると「先にCNC総会に来てください」と言い出した。

ビルマの人々が時間通りに物事を始めるわけないのだから、一時間遅れでは済まないだろうと、経験豊富なニンザルンさんは判断したのだ。

それで、わたしはCNCの方に先に出て、45分ばかりいて、それから駒込に向かうという計画を立てた。

もちろん、その通りにはならなかった。CNC-Japanの総会はほぼ時間通りに始まったが、わたしが大井町を出たのは1時間半後となったのだった。

駒込に着いたときにはすべて終わっていた。カレン人たちは帰るところだった。せっかくなのでそのままみんなと一緒に大塚のVANDAに行ってご飯を食べた。

店のテレビを見ていると、フィギュア・スケートの羽生結弦選手の姿が映し出された。前日の中国での国際大会で、別の 選手と衝突するというアクシデントに見舞われた彼は、不屈の精神でリンクに立ち、死力を振り絞って舞ったのであった。その姿には、日本人ばかりでなく中国の人々もまた心を動かされたという。

そして、まさしくその翌日、チンとカレンの総会が激しく衝突し、その衝撃の中から不死鳥のごとく立ち上がった男がいたということを、羽生結弦選手の活躍とともに覚えていてほしい。

 VANDAのトムヤムチャーハン。おいしい。

VANDA店内に掲げられたカレン民族の旗。