2014/11/21

GET BACK

何度かビルマに行ったので、ビルマの友人に会うたびに「次いつ行きますか」とよく尋ねられる。それはいいのだが、中にはこんなふうに聞いてくる人もいる。

「今度はいつ帰りますか?」

わたしの故郷ではない。

日本語の間違いだろうが、この間こんなことがあった。

わたしの友人の友人が市議選に立候補することになり、手伝いを頼まれた。忙しくて結局何もできなかったので、最終日の街頭演説中の候補者に会いに行った。

わたしを紹介されると候補者は、白い手袋を外して右手を差し出した。日本では挨拶として握手するのは普通ではないが、 激励や応援の意を表す関係にある場合は珍しくない。わたしは彼のしぐさに応じて、自分の右手を差し出した。

無意識のうちに、左手を右腕のひじに添えて。

これはビルマの人々が物を渡したり、握手したりするときの敬意のしぐさだ。握手といえばビルマ人以外とする機会がないわたしなので、思わず出てしまったというわけだ。

帰ると言われるのも当然だ。

里帰りの図
(ヤンゴン空港に迎えに来てくれたネーミョージンさんと入国審査場の前で)