2015/12/16

バマゾン・プロジェクト(4)

これらの本を差し入れたのは、今年の10月にビルマを訪問し、やはり裁判に出頭した学生たちに会った時で、13日の火曜日、ヤンゴン中心部のチャウタダー郡裁判所でのことだ。

この時のことやその前の7月の学生たちと面会についてはまた別に書くので省くとして、わたしはヤンゴンに入る前に一泊したバンコクで、これらの本にBRSAのシールを貼り付けた。

BRSAの名の記されたこれらの書物がどのような旅路を辿るのか、獄中でどのように流通し、どのような読者を見つけていくのか、あるいは誰にも読まれぬまま食べ物の包みかなんかに使われるのか……などとその運命を考えていると、わたしはだんだんもの狂おしくなってきて、この世にこれ以上に有意義なことはないかのように思われたのであった。