2016/02/10

BRSA活動日記(2016年1月31日 BRSAセミナー)

以下は、在日ビルマ難民たすけあいの会のHPの活動日記向けに書いたもの。

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BRSAでは、BRSAセミナーと題して、ビルマを中心としたトピックについて報告したり、語り合ったりする楽しい集いを毎月1回開催しています。

2016年1月31日のBRSAセミナーは、旅人の名和靖将さんをお招きして、昨年の3月、熊切とともに中国雲南省のカチン民族を訪問した時のお話を伺いました。

この時の旅は、在日カチン人政治活動家のピーター・ブランセンさんのご支援によって実現したもので、名和さんもわたしも彼を通じて雲南省のインジャンではじめて出合ったのでした。

インジャンのマナウ祭に参加したことも素晴らしい体験でしたが、祭の後、名和さんと2人で訪問したカチンの村での経験も特別なものでした。

この旅はタイにあるカチン村(バンマイサマキ村)のリーダーが計画したもので、その目的はあるカチン老人の里帰りを実現させることにありました。

聞けば、この老人は、現在タイ国籍を得てバンマイサマキ村に暮らしていますが、もともとはこの雲南省のカチン村の出身で、若い頃に国民党に加わって以来、60年も故郷に帰らなかったそうです。

彼の帰郷は、涙々の再会によって始まりましたが、同時に村総出のお祭りとなり、わたしも名和さんも一晩中村の人々と飲み明かす忘れられない体験となりました。

わたしはこの後すぐに帰国しましたが、名和さんは雲南省、ビルマ、アフリカ、イスラエルと長い旅を続けられ、その間に経験されたさまざまなお話も興味深いものでした。

今回は名和さんが一時帰国されたこの機会を捉えてセミナーにお招きしたわけですが、この2月から再び雲南省やビルマなどを含む長い旅に出られるということで、旅の安全をお祈りするとともに、今度帰国された時にまた再会できることを楽しみにしております。