2016/02/13

「我らが勝利の日:チン民族と全土停戦合意(NCA)」(17)

非ビルマ民族はビルマ民族とビルマ政府にかなりの不信感を抱いているため、NCAそのものについても疑っているということを記したが、3つ目の否定的見解では、この不信がいわば逆向きになっている。

すなわち、非ビルマ民族の中には、今回の署名に参加した自分たちの代表についても批判し、不信の念を表明している人々がいるのである。

これらの人々の見解によれば、代表となった人々は自分たちの意見を反映したものではなく、それゆえ、停戦合意そのものが無意味であるというのだ。

この見解によれば2つの点で代表たちは非難されている。ひとつは代表としての選出が民主的ではなかったという点、もうひとつは、これらの代表が、民族すべての利益というよりももっぱら私利私欲のために働いているという点である。

このような合法性の点で疑いのある人々によって署名された合意はやはり非合法的であり、そのような不適格な人々が先頭に立って行う非ビルマ民族地域の復興は、どう考えてもそこに住む人々のためにならないことは明らかであろう。